将棋に革命を起こした藤井システムの創始者、四間飛車の第一人者である藤井猛九段の公認応援サイト。

藤井猛九段プロフィール

人物

将棋棋士。振り飛車党。特に四間飛車を得意としています。

藤井九段は「藤井システム」という独自の戦法を創り、タイトル「竜王」を奪取するという夢のようなことを達成ました。藤井システムは将棋史に残る革新的な戦法で、登場から20年経った今も定跡として指されています。藤井システムは将棋の幅をひろげたとも言われています。

藤井九段はこの「藤井システム」と「角交換四間飛車」で、升田幸三賞を二度受賞しています。また、相居飛車戦法においても「藤井矢倉」という戦法を開発しています。

創造派棋士として有名なように、序盤の研究の質は棋界でもトップクラスです。著書「四間飛車の急所」はプロ棋士、奨励会員も参考にしたという評判。また、序盤のリードを優勢に結びつける中盤の指し方にも定評があり、中盤にして将棋を終わらせることもあります。終盤は大駒を切って小駒で迫る「ガジガジ流」という寄せを見せ、一度喰らいついたら離しません。

序盤から目を離せない藤井将棋は、藤井九段の最大の魅力です。

一方、解説でもユーモラスな調子で観客を笑わせることもあり、将棋界の暗いイメージを払拭しました。

年譜

  • 1970年09月 - 生誕
  • 1986年04月 - 奨励会6級に入会。入会後6連勝で5級に昇級。
  • 1986年08月 - 9勝3敗で4級に昇級。
  • 1986年11月 - 9勝3敗で3級に昇級。
  • 1987年06月 - 9勝3敗で2級に昇級。
  • 1987年08月 - 6連勝で1級に昇級。
  • 1988年10月 - 9勝3敗で初段に昇段。
  • 1989年07月 - 12勝4敗で二段に昇段。
  • 1989年11月 - 8連勝で三段に昇段。
  • 1990年04月 - 三段リーグ開始。前期で12勝6敗(4位)、後期で15勝3敗で1位となった。
  • 1991年04月 - 四段。晴れてプロ棋士に。初対局は相矢倉。
  • 1992年02月 - 第8回天王戦四段戦準優勝。
  • 1992年06月 - 第5期竜王戦6組ランキング戦準優勝。5組に昇級。
  • 1993年11月 - 「振り飛車党宣言〈1〉新感覚の四間飛車」(毎日コミュニケーションズ)出版。
  • 1993年11月 - 第6期竜王戦5組昇級者決定戦優勝。4組に昇級。
  • 1994年04月 - C級1組に昇級で五段に昇段。
  • 1994年05月 - 「振り飛車党宣言〈3〉新感覚の居飛穴対策」(毎日コミュニケーションズ)出版。
  • 1995年04月 - B級2組に昇級で六段に昇段。C級1組を1期で全勝昇級を決めた。
  • 1995年07月 - 第7回IBM杯準優勝。
  • 1995年12月 - 対穴熊藤井システム登場。
  • 1996年05月 - 第14回全日本プロトーナメント準優勝。
  • 1996年11月 - 第27回新人王戦優勝
  • 1997年06月 - 第16回早指し新鋭戦優勝
  • 1997年06月 - 「藤井システム―升田幸三賞受賞戦法」(毎日コミュニケーションズ)出版。
  • 1997年08月 - 「居飛車穴熊撃破―必殺藤井システム」(日本将棋連盟)出版。
  • 1997年10月 - 第28回新人王戦優勝
  • 1998年06月 - 第11期竜王戦4組ランキング戦優勝。その後トーナメントを勝ち進み竜王戦挑戦者へ。
  • 1998年10月 - 竜王挑戦により七段に昇段。
  • 1998年11月 - 4勝0敗ストレートで竜王奪取
  • 1999年07月 - 「最強藤井システム」(日本将棋連盟)出版。
  • 1999年10月 - 第30回新人王戦優勝
  • 1999年10月 - 竜王在位1期により八段に昇段。
  • 1999年11月 - 4勝1敗で竜王防衛
  • 2000年02月 - 第33回早指し将棋選手権戦優勝
  • 2000年03月 - 「四間飛車を指しこなす本 1」(河出書房新社)出版。
  • 2000年04月 - B級1組に昇級。
  • 2000年05月 - 「四間飛車を指しこなす本 2」(河出書房新社)出版。
  • 2000年06月 - 「四間飛車を指しこなす本 3」(河出書房新社)出版。
  • 2000年08月 - 第48期王座戦挑戦者になるものの2勝3敗で敗退。
  • 2000年10月 - 竜王防衛で九段に昇段。
  • 2000年12月 - 4勝3敗で竜王防衛。王座戦、竜王戦とも羽生さんが相手でこの12番勝負フルセットは非常に盛り上がった。
  • 2001年04月 - A級昇級。
  • 2001年11月 - 1勝4敗で竜王戦敗退。無冠に。
  • 2002年05月 - 第15期竜王戦1組ランキング戦準優勝。
  • 2002年11月 - 第23回JT将棋日本シリーズ優勝
  • 2003年02月 - 第36回早指し将棋選手権準優勝。
  • 2003年12月 - 「四間飛車の急所 1 進化の謎を解く」(浅川書房)出版。
  • 2004年08月 - 「四間飛車の急所 2 急戦大全【上】」(浅川書房)出版。
  • 2004年10月 - 「四間飛車の急所 3 急戦大全【下】」(浅川書房)出版。
  • 2005年03月 - 「四間飛車の急所 4 最強の4一金型」(浅川書房)出版。
  • 2005年11月 - 第26回JT将棋日本シリーズ優勝
  • 2006年03月 - 第24回朝日オープン将棋選手権決勝。挑戦者に。
  • 2006年05月 - 第24回朝日オープン将棋選手権五番勝負1勝3敗で敗退。
  • 2006年12月 - 「現代に生きる大山振り飛車」(日本将棋連盟)出版。
  • 2007年06月 - 「相振り飛車を指しこなす本 1」(浅川書房)出版。
  • 2007年09月 - 「相振り飛車を指しこなす本 2」(浅川書房)出版。
  • 2008年01月 - 「相振り飛車を指しこなす本 3」(浅川書房)出版。
  • 2008年04月 - 「相振り飛車を指しこなす本 4」(浅川書房)出版。
  • 2010年07月 - 第58回王座戦挑戦者決定戦で勝利。七大タイトルに9年ぶりの登場へ。
  • 2010年09月 - 第58回王座戦五番勝負0勝3敗で敗退。
  • 2012年05月 - 第53回王位戦挑戦者決定戦で勝利。藤井システムで挑戦を決める。
  • 2012年08月 - 第53回王位戦七番勝負1勝4敗で敗退。
  • 2014年01月 - 「藤井猛の攻めの基本戦略」(NHK出版)出版。
  • 2014年07月 - 「角交換四間飛車を指しこなす本」(浅川書房)出版。
  • 2016年09月 - 第24期銀河戦優勝

タイトル戦登場まとめ

タイトル戦登場回数8回、タイトル獲得数3回

第11期竜王戦(1998年)
谷川浩司竜王に挑戦、4勝0敗で奪取
第12期竜王戦(1999年)
鈴木大介六段の挑戦、4勝1敗で防衛
第48期王座戦(2000年)
羽生善治王座に挑戦、2勝3敗で敗退
第13期竜王戦(2000年)
羽生善治五冠の挑戦、4勝3敗で防衛
第14期竜王戦(2001年)
羽生善治四冠の挑戦、1勝4敗で失冠
第24期朝日オープン将棋選手権(2006年)
羽生善治三冠に挑戦、1勝3敗で敗退
第58期王座戦(2010年)
羽生善治王座に挑戦、0勝3敗で敗退
第53期王位戦(2012年)
羽生善治王位に挑戦、1勝4敗で敗退

棋戦優勝まとめ

棋戦優勝回数8回

第27回新人王戦(1996年度)
対丸山忠久六段、2勝1敗。
第16回早指し新鋭戦(1997年度)
対鈴木大介五段
第28回新人王戦(1997年度)
対畠山鎮五段、2勝0敗
第30回新人王戦(1999年度)
対堀口一史座四段、2勝0敗
第33回早指し将棋選手権戦(1999年度)
対谷川浩司棋聖
第23回JT将棋日本シリーズ(2002年度)
対丸山忠久九段
第26回JT将棋日本シリーズ(2005年度)
対郷田真隆九段
第24期銀河戦(2016年度)
対広瀬章人八段

棋戦準優勝まとめ

棋戦準優勝回数3回

第8回天王戦四段戦(1992年度)
対平藤眞悟四段
第14回全日本プロトーナメント(1996年度)
対屋敷伸之七段、0勝3敗
第36回早指し将棋選手権戦(2002年度)
対羽生善治三冠

将棋大賞受賞歴

第24回(1996年度)
升田幸三賞(藤井システム)
第26回(1998年度)
最多対局賞、最多勝利賞、技能賞
第27回(1999年度)
殊勲賞
第28回(2000年度)
技能賞
第38回(2010年度)
名局賞、特別賞
第40回(2012年度)
升田幸三賞(角交換四間飛車)

その他表彰

1999年1月
沼田市民栄誉賞
2016年1月
将棋栄誉賞(通算600勝達成)